医療品サプライチェーンの問題はブロックチェーンと既存ネットワークの融合で解決する【2019年最新情報】

医療品サプライチェーンの問題はブロックチェーンと既存ネットワークの融合で解決する【2019年最新情報】

米国のフィラデルフィアで開催されたMedCity Converge会議で、応用技術担当副社長のNishan Kulatilaka氏は、金融サービスに次いで医療が技術を採用する2番目に大きな分野になる可能性があると指摘しました。

データのセキュリティを担保しさまざまな医療機関間で共有可能な電子記録の浸透を促すものとして期待されているブロックチェーンですが、医薬品の開発、製造、流通を担当する製薬業界では医薬品サプライチェーンにつきまとう問題の解決に活用しようとする動きが目立ってきています。

アジア、アフリカ、南アメリカの多くの開発途上国では、偽造医薬品が販売中の医薬品全体の10%から30%を占めているというデータもあり、世界中の政府は、偽造医薬品の世界的な流れを縮小することを期待して、サプライチェーンの整合性要件を厳しくしています。

 

2018年5月にドイツのハイデルベルクで開催されたLife Science MeetsのITハッカソンで、フランクフルト学校ブロックチェーンセンターに籍を置くManuela MariaSchöner博士とPhilipp Sandner博士の助言により開発されたのがサプライチェーンを通じて医薬品を追跡するためのブロックチェーンベースシステムであるLifeCrypterのプロトタイプです。

 

LifeCrypterは各医薬品に明確な識別タグを付与することで、ブロックチェーンと国際的な医薬品のネットワークを通じて、仮想および物理的所有権をサプライヤから消費者へと同時に転送することができるシステムです。
スマートコントラクトによって関係者全員が信頼性の極めて高い取引が可能になり、患者は自分自身で製品を検証することが可能になります。

 

LifeCrypterはプロトタイプの段階ですが、医薬品のサプライチェーンへの光明をもたらす可能性のあるプロダクトです。
また、医療業界のみならず、すべてのネットワークをブロックチェーンで完結しようとするのではなく、既存のネットワークとブロックチェーンを効率的に接続することで、より情報の精度を上げ、大きなビジネスに発展させることが可能であることを示す前向きなサンプルでもあります。

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